【新連載】インターネットねこちゃんの詩の世界
インターネットねこちゃんの詩の世界①
今日は言葉について語ろうと思う。
俺の作った詩<うた>を味わってほしい。
より深く味わうために赤字で解説をいれました。
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「カシワープ」作詞作曲:俺
<Aメロ>
なんなんだこの人生
生きる意味が無さすぎる
上司にとりあえずイエス
はやく定年退職したい
いきなり3億円欲しい
1億円でも欲しい
5000円ぐらいでも欲しい
老後に備えたい
<Bメロ>
勝者 商社は勝者
勝者 歯医者も勝者
勝者 都会は勝者
勝者 ぽまいら勝者
<サビ>
東京暮らし カシワープ
悲しみの エスケープ
せつなくて いとおしいけど
たいや公園よりは マシ
<2番>
わかるっ
マジなんなんこの人生
3回ぐらいどっか間違えたかも
それは見なかったことにして
時代の雰囲気 感じよう
(ギターソロ)
<サビ2>
東京暮らし カシワープ
涙まるで ミソスープ
せつなくて いとおしいけど
たいや公園って 誰?
<サビ3>
東京暮らし カシワープ
悲しいけれど エスケープ
本当は ちょっと楽しいから
きっとこの先もだいじょうぶ。(だよね?)
超ネガティブな発言から始まる王道ギターポップ。
いきなり3億円欲しい〜の部分は、ここまで正直なリリックがあったであろうか?
と思えるぐらい大傑作である。
カシワープとは、東京の大学生が柏キャンパスに飛ばされることを嘆いたネタであるが
都会から地方に飛ばされる悲しみ、東京で働けない悔しさなど地域格差を扱っている。
しかし、地方よりさらに僻地に住んでる人よりはマシであると、
自虐ともギャグとも自己紹介とも言えるネタにより、ある種の爽やかさすら感じる。
何重にも重ねられた高速ギターと、もう一つのメロディとも言える太いベースライン。
どうしよもない、せつなさ、やるせなさ、あせり。
徹底的な自己分析の先に、「本当はちょっと楽しいからきっとこの先もだいじょうぶ」
と、自明の理を自身の歌詞に見つけ出し、最後に「だよね?」の一言を付け加える。
これはもしかしたら、言葉を紡ぎ出した者の「祈り」に近いのかもしれない。
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